リスニングを養うための、もうひとつの方法
~ディクテーション練習法~
こんにちは。SEC英語スピーキング教室です。
今日は、自らも英検準1級に2回失敗した経歴をもつ、当スクール ヒロ水越のリスニングを養うためのもう一つの方法についてご紹介したいと思います。
それは、ディクテーションです。
本当に実践的なリスニング力を養うということは、何分間も続く、幾つものセンテンスを連ねて話されるような長い英文を聞き取る力を養うことであると言えるのではないでしょうか。
この長く続く話を聞き取るリスニング力というのは、普段から聞き流し教材を使って、一文、二文の短い英文だけをヒアリングする練習だけをしていてもなかなか磨かれません。
「話の筋」を見失うことなく、ヒアリングしていくための適切な練習が必要になります。
そのための練習法の1つとして、ディクテーションという練習法があります。
つまり、ネイティブの話の内容を聞き取って、一文一句違わずに、「書き取る」という、ある意味、「古典的」な練習法なんですね。
しかし、この古典的な練習が、適切に取り組めば、相当に、役に立つことが、当方の受講生を通じてわかってきたのです。
それでは、これから、ディクテーション練習の適切な取り組み方をご紹介しましょう。
大体、英字新聞の1~2パラグラフ程度の長さの文章を、生徒に対して、5~6回まわりほど、最初から最後まで同じ速度で繰り返し読んでいきます。
この時、ディクテーションに慣れていない生徒さんは、5回まわり聞いても、全体の五分の一程度も文を書き取れていません。
それに対して、慣れて、要領を得ている人は、最初の一回まわりの時点で、全体の五分の一程度の英語を書き取れています。
この違いはどこにあるのでしょう?
それは、一言で言えば、「内容を受身で聞くのか」どうかの違いと言えます 。
ディクテーションの得意な人というのは、最初の一回り目のヒアリングの際には、全体の話の筋だけを取るように聞きます。
そして、まず、大体、どのような人物が出てきて、どんな問題(目的)について、どのような結果(結論)が述べられているのか、という大まかな「話の筋」だけをノートに書き取ります。
その後、2回、3回とヒアリングを重ねる毎に、少しづつ細部に向かって、各センテンスの詳細情報を書き取っていくのですが、この際にも、やみくもに書いていくわけではありません。
つまり、各センテンスの主語と動詞(時制)、目的語、などの重要な構成要素となる語から順番に書き取っていき、修飾語となるような語句は、どんどんと後回しにしていくのです。
英文の組み立ての特徴である、{(主語+動詞+4W1H(what, who, when, where, how))という成り立ちを活用して、聞き取った語句をこの組み立てに当てはめていくようにしながら、頭を整理できていけば、スムーズに理解できるようになるはずなのです。
そのためには、相手の話す英語の語句に、優先順位をつけて、どの語句が文の組み立て上大切で、どの語句がそうでないのかを、常に意識してリスニングをするような、そんなディクテーション練習が理想です。
そして、その練習こそ、効果を生み出すディクテーションです。 英文を自ら組み立てるように、つまり、即興英作文でもするかのような心構えで、ディクテーションを行ってみる、この方法に是非、チャレンジしてみてください。
弊社ではディクテーションの学習をしやすいように学習コンテンツ(企業研修用に弊社が作成したものです)を設けました是非トライしてみてください。