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彼女が当時、訪ねてきた時、うちの講師との「レベルチェック及び無料体験レッスン」を終えて、真っ先に私に言ったことは、「だめ、何を言っているのかが、聞き取れない」ということでした。 ウチの講師に尋ねてみても、「トモヨは積極的に話そうとする姿勢は買うが、リスニング能力がまだまだです」ということでしたね。 大手英会話スクールに1年以上通っていたけれど、その学校の先生は、日本語が非常に堪能な講師で、わからなくなるとすぐに日本語で助け船を出してくれたので、楽しかったけど、イマヒトツ、成果は得られなかったようでしたね。 そんなこともあって、気分転換の意味も込めて、ウチのスクールへ移ってくることを決心してくれたみたいなのです。 私は、彼女に対して、これまで、スクールでのレッスン以外で、どんな取り組みをしてきたのかを、尋ねてみました。 そうすると、仕事も遊びも忙しくて、スクールに通う以外はほとんど勉強していないのが実情だけど、通勤の車の中で大手出版社のリスニング教材のCDをかけて聞くようにはしている、と教えてくれました。 そして、そんな彼女が留学を決意したのです。 ウチのスクールに入校後、3ヵ月もまだ経っていませんでした。 彼女が留学を決意した理由は、 1. このまま、日本で働きながら英語の勉強をしていても永久に話せるようにはならないと思った。 の2点でした。 私は、彼女の決意に水を差すつもりはありませんでしたが、一つだけきっぱりと言いました。 それは、当時の智代さんの英語力のまま留学してみても、失敗する可能性が高い、ということでした。
智代さん以外にも、当時も今も、ウチのスクールから、毎年、数人の受講生がアメリカやオーストラリアへ留学しますが、レベルが十分に高くない人が最初に留学の意思表明をされた時には、必ず、私は「留学の現実の厳しさ」をまずお伝えするようにしているのです。 ですから、この時も、智代さんに対して、「もう少し時期を遅らせて、それまで、しっかりと英語力を高める取り組みを積んでおくほうがいい」とアドバイスしたのです。 しかし、彼女は、「今(3ヶ月後)、行かなかったら、決意も揺らいでくるかもしれない・・・。それに、将来の目標や夢のことを考えていたら、もういてもたってもいられないし・・」と頑として受け入れてくれませんでしたね。
「はい、がんばります!」その時の彼女の嬉しそうな声を今でもはっきり覚えています。 そして、私達は、出発直前3ヶ月集中特訓を開始することにしたのです。
彼女がニュージーランド出発の直前(一週間前)まで、働かなくてはならなかったからです。 彼女の仕事は特に忙しいものでしたので、毎朝、7時には家を出なくはならず、帰宅も夜10時以降になることがざらだったようです。 そんなわけですから、結局、彼女がウチのスクールに通うペースは、以前と同じ、一週間に1回のままでした。これでは、特訓も何もあったものではありませんよね。というわけで、私達は、スクールでの特訓は断念することにしました。 しかし、代わりに、私は、彼女に、自宅で一人でできるトレーニングを行うことを提案しました。 そのトレーニングについては、時間はそれほどかけなくてもいいけれど、出発まで、必ず毎日行うことが大切でした。
しかし、実際には、1日わずかに20分の練習であったとしても、3ヵ月の間、毎日、継続していくことは簡単なことではありません。 でも、智世さんの場合は、留学が目前に迫っていました。さらに加えて、自分の力がまだまだ足りないという危機感もおおいに募っていました。 そのような「逆境」を利用することによって、彼女は、3ヵ月間、毎日のトレーニングをこなすことができたようです。 その時、講師も彼女に太鼓判を押したようです。「トモヨ、よくがんばったね、留学先でもあなたなら大丈夫だよ!」
智世さんに限らず、他の受講生の例でも、海外赴任や昇進要件としてのTOEICなどの資格試験等を目前に控えた人が、「今、本気にならないと後がない」と思いながら取り組む時、非常に大きな力が発揮されるみたいですね。 ただし、「時間がない、後がない」人が取り組むのですから、取り組み内容は、厳選して間違いのないようにしなければ、取り返しのつかないことになりかねないと思います。 では、次の章で、智世さんが取り組んだトレーニング内容を具体的にご紹介しましょう。 2/3 >>次のページ(英語を話すことで伸ばせる!短期リスニング上達術とは?!)へお進みください |
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