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智世さんは、現在、シドニーのホテルでコンシェルジェとして働いています。業務は、まだ、慣れないことも多く、英語も時々、わからない表現に出くわすので、緊張感の連続です。
アフター5やオフの時には、友人達と待ち合わせて、あのオペラハウスで有名な、大好きなシドニーハーバーのベイエリアで、ショッピングやディナー、パブ巡りを楽しむ"最高のひととき"を過しているからです。
当時の彼女は、地元のデパートに出店する小さなアパレルショップで店長を務め、英語に少しづつ、興味を持ち始めていた頃でした。
2度、3度と、フィジーを訪れているうちに、だんだんと、自分のつたない英語力が、現地で仲良くなり始めた人達との交流の妨げになっていることに気づき始めました。 そこで、大手の英会話スクールに、入会することを決めたのです。 それから1年以上が経ち、英会話レッスンは楽しかったのですが、なかなか、上達してこない自分の英語力に焦りを感じ始めていた頃に、彼女は、私のスクールに移ることを決めました。 何度か一緒に食事をするうちに、「いずれはオーストラリアに移住するつもりだよ」という私の考えに、自分との共通性をたくさん見つけたからという事でしたね。 そして、それから3ヵ月も経たないうちに、海外留学することを決意してしまったのです。 彼女の決断と行動の速さに舌を巻いていた私でしたが、さらにビックリしたのは、「3ヶ月後には会社を辞めて、出発したい」と言ったことでした。 もうちょっとじっくり準備をしたほうがいいのでは、という私のアドバイスにも耳を貸す素振りもありませんでした。
それから、3ヶ月後、智世さんは、本当にニュージーランドに飛び立っていってしまいました。 そして、あの時点で、まさか、彼女がその後6年間も海外に滞在し続けることになるなんて、全く想像もしていませんでしたね。 しかも、彼女は、ついに、オーストラリアの大学まで卒業して、シドニーのホテルで就職までしてしまったのです。
智世さんのように、留学を成功させることができる人は、そうでない人達と比べて、何が違うのでしょうか?
最近、帰国した時にウチを訪ねてきてくれた智世さんに、彼女の留学が成功したと思う理由を私は尋ねてみました。 「一にも、二にも、英語力です。特に出発時の英語力が大切だと思います」と彼女はとても明快に答えてくれました。 彼女は最初、ニュージーランドへワーキングホリディビザで出かけ、まずは語学学校に入りました。 そこで、最初、クラスの半分以上が日本人である現実に仰天してしまいました。 しかも、その日本人のクラスメイト達の英語力の低さ、特に、リスニング力の低さには、あきれるほどであったようですが、逆にそのことで、彼女は、大きなアドバンテージを得たとも感じたようです。 つまり、他の日本人のクラスメイト達は、クラスの内外で、自分達の英語力の低さのせいで、ついつい日本人だけでかたまりがちになってしまうのです。 しかし、智世さんは、彼らに比べれば、すでに相当に高い英語力があったので、外国からの他のクラスメイト
智世さんは、日本を出発する時までに、相当に英語のリスニング力に自信を持てるようになっていたので、それが大きかったと言います。 リスニングができないと、留学先の慣れない外国で次から次に発生するいろいろな出来事に上手く対処していくことが難しいからです。
そして、これらの英語は、日本国内で今や多くの人達が受けられる英会話レッスンで日本人慣れしたネイティブ講師達が話すような「ゆっくり、はっきり」した英語ではありません。
これを聞き取れないと、結局、どんどん、ストレスと不安が募っていき、ホームシックにかかりやすくなり、やがては、日本人のクラスメイト達と「傷を舐めあう」ような行動を取るようになってしまうみたいなのですね。 しかし、智世さんの場合は、すでに相当なリスニング能力があったので、この出だしの段階での「英語が聞けないことから生じる不安やストレス」を最小限に抑えることができたのです。 そのため、彼女は他の日本人の人達と行動を共にする必要もありませんでした。
「留学はスタートダッシュが肝心なんです」と智世さんは語ってくれました。 そして、そのスタートダッシュを支える能力こそが、どうやら、高いレベルの英語力であり、その中でも、相当なレベルの英語のリスニング力が大きくモノを言うようなのです。 それでは、智世さんは、どのようにして、そんなに高いリスニング力を出発前に身につけることができたのでしょう? 前述しましたように、留学出発6ヶ月前に、私のスクールを初めて訪ねてきた時の彼女は、決して高い英語能力を持っているとは思えなかったのです。 |
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