教材へのご質問回答集
【ご質問への回答集とは】
こちらでは、今まで本教材テキスト内に登場する単語や文法などに関する、生徒の皆様からのご質問、そしてそれらに対する回答を紹介させていただいております。
テキストを進めていく上で疑問に思われた点がありましたら、こちらを是非ご参照ください。
2か月目5週目1日目 | 質問”すでに30分が経っていたが” Even though about 30 minutes had passed についてですが、 Even though はEven if と同じく”たとえ~もし”と仮定を述べる場合に使われると思うのですが、 ここでは彼らは既に30分待っているので、仮定ではないと 思われます。 though やalthough では十分ではないですか? 答えEven though はどちらかと言いますと、「譲歩」を表現する場合に使われ、 「~だけれども」という意味で使用されます。 今回の場合、30分も待っていたけれども、ということで even though を使って いるんですね。 また though / although を使っていただいても全く問題ございません。 本文では Even を使うことで、though に強調を加えているんですね。 |
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2か月目5週目1日目 | 質問Even though about 30 minutes had passed since the airline company announced the commencement of check-in procedures, についてですが、 なぜsince以下の節で過去、even though以下の節で過去完了が使われているのでしょうか? since以下の方が、Even though以下より古い時間の出来事をあらわしていると思うので、since以下で過去完了、Even though以下で過去を使う事が正しいように自分には思われますが。 過去完了は過去より古いでき事をあらわすために使われるとイメージしていますが、このイメージが間違っているのでしょうか? 答え過去完了形には大きく分けて2つの用法があります。 1つは、いわゆる大過去という用法で、もう1つは、 現在完了の用法をそのまま過去のある地点にもってくるものです。 課題文では後者の継続用法を示しており、アナウンスがあった地点から、過去のある地点 までの継続を示しているために、過去完了が使われているんですね。 |
2か月目5週目2日目 | 質問his irritation at their predicamentというところでなぜ前置詞がatなのでしょうか。 苦境に対する彼のいらだちという訳語からtoではいけないのでしょうか。 前置詞はどうもよくわかりません。 答え確かに前置詞の選択は難しいところがありますね。 ある程度は、その前置詞が持つイメージから使い分けることが できるのですが、覚えてしまうほうが簡単な場合もあるようです。 at はよく「点」というイメージであるといわれます。 その点を何かに向けている、と考え、ここでは irritation at their predicament と捉えるしかなさそうですね。 他のatの使い方と比較して、なんとなくその使われる理由を感じて もらうのが良いかと思います。 例えば look at / aim at / be surprised at などがありますね。 ちなみに to には、方向+到達 のイメージがあります。 たとえ to をここで 代わりに使ったとしても、相手には通じると思います。 このように他の前置詞でも 十分意味を成すような場合もあり、そうなると前置詞との相性の問題になるようです。 徐々にいろんなフレーズに触れながら、覚えていくのがいいですね。 |
2か月目5週目3日目 | 質問I always wonder why they take such a long time to get passengers to check in for their flight. という文がありあます。 ここでthey は何をさしているのでしょうか。ここをit に置き換えるとto不定詞以下を受ける仮主語になると思うのですが、、 答えこの left の使い方は実はよく聞かれる表現なんですね。 まずはThere is 構文なので第1文型です。 ですから、There were only two seats on that day.でも十分意味は通じます。 ここで leave の過去分詞形を挿入することで「残っている」というニュアンスを出しているんですね。 構造的には、only two seats left の箇所を only two seats which are left と考えると分かりやすいかもしれません。 ただこの表現はすでに1つの形として確立されていると考え、There is .... left という形で「~が残っている」というふうに覚えてしまうといいかもしれません。 たとえば There is nothing left for me to eat. とすると、私が食べるものが何も残っていない、という感じですね。 |
2か月目5週目4日目 | 質問2-5-4 課題文10~12のほとんどは過去形の文章ですが、何故課題文12の"The airline officials had opened..."の部分だけが過去完了形になっているのですか? 答えこの文では、時間のズレを示すために過去完了形が使用されております。 The airline officials had opened .. の文が、その後に続く、so the cue which Hiroshi and Lisa were in suddenly started to .. の文よりも前に起こっているということを強調するために使われているんですね。 尚、after や before など、時間のズレがきちんと明確に分かるような接続詞を使うと特に過去完了形を使う必要はありません。 今回の場合は、過去形を使っていても時間のズレを示すことは可能ですが、過去完了形を使うことでそのズレを強調しているとお考えくださいませ。 「列が進みはじめた、それはその前にゲートを開けたから」の、「その前に」を強調したかったのですね。 |
2か月目5週目4日目 | 質問文15の「AをBの状態にしておく」は本文中には”about”が入ってますが、”leave A about B"と覚えたほうが良いのでしょうか? 同じく文15の中の”with me "はどんな意味になるのでしょうか? 答え課題文の中で、this section about the passport number をA、blank をBと捉えているんですね。 about ~number までの箇所は section を説明する飾りですから、その飾りをとった状態にすると、 Can I leave this section blank? というふうになりますね。 this section を blank のままにしておく、という関係が見えますよね。 また with me ですが、これはその場にある、持ってきている、というニュアンスを出すためのものです。 課題文では don't があるので、持ってきていない、ということを強調するために使われています。 通常 have を使う場合、その物を今持っているか、家にあるのかは特に問題にされません。 例えば、I have a dog. と言ったとしても、その時に一緒に犬を連れているかどうかは問題ではないんですね。 |
2か月目5週目5日目 | 質問good things have started to happen already, havent they? この alreadyを 文末に置くのはなぜですか? 答えalready のような副詞の位置というのは実は自由であって一定の基準はないとされています。 その中でも、ある一定の流れ、ルールみたいなものは存在し、今回のように自動詞happen にかかる副詞は、その単語の後ろにつくようです。 しかし、前述のとおり、基本は自由ですので、必ずしもその位置に置かれるとは限りません。副詞の位置についてはいろんな英文に触れる中で、感覚的に覚えていき、それでも基本ルールはどこにおいても自由、ということを認識される、という程度でよろしいかと思います。 |
2か月目5週目5日目 | 質問「~と思う」という意味でReckonという単語が出てきましたが、恥ずかしながら初めて耳にする単語でした。 think とどういう違いがあるのでしょうか? 答え違いはほぼありませんよ。 I think / I reckon の使い分けは特にないとお考えくださいませ。 確かにあまり聞きなれない言葉と思いますが、オーストラリアなどでは実は頻繁に耳にする単語なのですね。是非この機会に覚えてみてくださいませ。 |
2か月目5週目5日目 | 質問文15の仮定法について質問があります。 条件節と帰結節の時制が異なる文です。 条件節が仮定法の過去で、帰結節が過去形助動詞+完了不定詞、つまり文15のように条件節が現在(仮定法過去)、帰結節が過去の時制(仮定法過去完了)の場合、私の文法書では、 「条件節が現在も変わらない事実の反対のことを仮定し、帰結 節が過去の事実の反対のことを表す」と書かれています。 15の文章では、ひろしは過去はネガティブなことを考えています。 現在はポジティブな考えをしていると思われるのです。 このあたりがどうもよくわかりません。時制だけを考えれば決して難しい内容ではないのですが。 答えこの箇所は理解するのに非常に難しいところですね。 まずはストーリーからおさらいしてみます。 ひろしは列がなかなか進まないことにいらだち、それに対し文句をぶちぶちと言っていました。 リサはそんなひろしの行動を静止し他の行動に移らせました。そうすると、新しいゲートが開き、人の列が動き始めた。 事実①:ひろしは文句を言うの止め、ガイドブックを読んでいて平常心である 事実②:新たなゲートが開かれ、列が動き始めた それらの一連を見てリサが言った台詞が⑮です。 「そうなのよ!だから、逆に、ネガティブなことを頭に浮かべたり、口に出したりすると、何か良くない結果が起きてしまったりするのよ。 」 仮定法とは、事実とは逆のことを言う時に使う文法です。 その内容が現在の場合、仮定法過去、内容が過去の場合、仮定法過去完了を使います。 今回の課題文の場合、条件節を現在、帰結節を過去のことと捉えています。 そのため英文は、 the reverse effect would have started to happen if you stuck to your negative thoughts! となります。 仮定①:ひろしは文句を言い続け、未だに悶々としたいらだちを抱いている 仮定②:逆の効果が現れていた(新たなゲートは開かず、列は動かなかった) リサが⑮の言葉を発した段階を基点とし、仮定①は現在のこと、仮定②は過去に起こったこと、それぞれを仮定法を使って表しているんですね。 仮定法を使っているということは、実際は事実①②で表記されていることが 真実である、ということなんですね。 ひろしの感情としては、⑮の台詞の段階ではもう「いらいら」はしておらず、ガイドブックを読んでいて、これからの旅を考えウキウキし始めている、ということですね。 |